記事の新規ライティングで気を付けたい9つのポイント
文章のレギュレーション(標準化)にあたる部分については、『新し文章力の教室』という本のノウハウをベースとしております。
見出し
1.文末『~。』が以下で終わっている。
- 思われます。
- 朗報です。
- 思います。
- である。
- だろう。
- であろう。
これらは文末として正しくないので、「です。」「ます。」を使うようにしてください。
2. 文末レベルの重複解消
文末がすべて『て』『では』『ので』・・などで終わる。
助詞をチェックして単調な文章を解消しよう!
対象箇所:1文 ~。までの間に
- 1文に『の』が3回以上
- 1文に『ので』が2回以上
- 1文に『を』が2回以上
- 1文に『では』が2回以上
- 1文に『て』が2回以上
- 1文に『で』が2回以上
- 1文に『と』が2回以上
- 1文に『に』が2回以上
- 1文に『は』が2回以上
NG例:❌⇒ 朝起きたらまずストレッチをして、すると体が軽くなって、あれもしかしてこういうことだったのかと気づいて。
このように、一文の中に同じ系統の助詞が多く入っていると非常に読みずらい文章になりがちです。
3. 文末のバリエーションは単調で幼稚な文章に
❌⇒ 例:イベント企画について会議をしました。予算の条件が見合わず粉砕しました。結論は来週に持ち越しました。
◯⇒ 例:イベント企画について会議をしました。 予算の条件が見合わず紛糾しています。 結論は来週に持ち越すことになりました。
改善例では文末のバリエーションを出すことにより大分読みやすい文章に変わりましたね。
4. 時制が単調
❌⇒ 例:観客はじっと歌声に耳をこらしていた。 田中のエネルギッシュな声を合図に西川によるキャッチーなリフが響いた。 オーディエンスは手を上げたり体を揺らしたりして楽曲を楽しんだ。 その後彼らは「SOUL FOUNDATION」「Tinydogs」と旧曲を連投しファンを喜ばせた。
◯⇒ 例:観客はじっと歌声に耳をこらしている。 田中のエネルギッシュな声を合図に西川によるキャッチーなリフが響き、 オ ー ディエンスは手を上げたり体 を揺らしたりして楽曲を楽しんだ。 その後彼らは「SOUL FOUNDATION」「Tinydogs」と旧曲を連投 しファンを喜ばせる。
~た。~だ。など過去形で連続で終わっていたものを少し改善するだけで臨場感のある文章に変わりましたね。このあたりのライティングにも気を付けていきましょう。
5. 段落単位の重複
▲⇒昨日は具合が悪いと言いながら、 家でずっと過ご していました。 翌日はもう治ったと笑いながら、 会社で延々慟いていました。
▲⇒入江亜季が描く「乱と灰色の世界」は、 地方都市・灰町を舞台に、 魔法使いの一家・漆間家を描くファンタジーお気に入りの靴を履くとセクシ ー な美女に変身する魔 女っ子小学生・乱を軸に、 彼女を取り巻く人々のドラマが展開される。6月15日に最終7巻が発売される予定だ。
一方、近藤聡乃が描く「A子さんの恋人」は、アラサー 女性•A子が東京とニューヨークの男子を両天秤にかける 2股ラブストーリー。優柔不断なA子に呆れながらも事態を面白がる女友達を交え、ひねくれた大人たちのあけすけな会話が飛び交う。隔月誌ハルタ(KADO KAWA)に て連載中だ。
少し難しいですが、段落レベルで重複が起こってしまっています。この点も気を付けて単調にライティングしてしまわないように気を付けましょう。
6. 主語と述語
❌⇒彼女が「旅行に行くからお土産を買ってくるね」 と言ったので、 楽しみにしています。
◯⇒彼女に「旅行に行くからお土産を買ってくるね」 と言われたので、 楽しみにしています。
主語と述語が合わない例です。彼女に~言った。ではなく、彼女に~言われた。とこのあたりも気を付けましょう。
7. 読点で区切る
❌⇒2007年2月に音楽ニュースサイトとしてオー プンした当初のナタリにはこれといったビジネスモデルがなかった。
◯⇒2007年2月に音楽ニュ ー スサイトとしてオ ー プンした当初のナタリ ー には、 これといったビジネスモデルがなかった。
1文が長くなる場合は、必ず読点が入るようにしてください。
8. 本来の意味から離れた漢字はかなに開く
❌⇒ 記事を書いて配信する事は製造業の一種です。
◯⇒ 記事を書いて配信することは製造業の一種です。
強制ではないのですが、漢字をひらがなにした方がわかりやすい場合があります。
9. 最上級表現が出てきたら
最上表現とは「唯一」「絶対」「~初」「初~」「最高」「最大」というものです。
この場合、事実の確認を深堀しなければ「うさんくさい文章になります」本当にそれが「唯一」なのかなどのリサーチを行います。もし事実と違った場合は言い回しを変えるなどしてください。